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キノの旅
キノの旅―The beautiful world
キノの旅―The beautiful world



個人総合評価 :★★★★★

タイトル  :キノの旅
作者名   :鎌池 和馬
絵師     :灰村 キヨタカ
出版社   :電撃文庫


著者などの紹介文 内容

内容(「BOOK」データベースより)
―「いい歌だった。歌もいいけど、歌手の声と歌い方がとても素敵だった。気に入った」「おや、キノがそこまで満足げに言うとは珍しい」歌が終わった直後から、まるでそれがスイッチだったかのように、広場には人の動きが生まれていた。歩いて城壁へ向かう人や、店のシャッターを開く人、馬車を用意する人、または自動車のエンジンをかける人。そんな中の一人、エプロン姿の中年の女性が、キノを目に止めて話しかけてきた。「旅人さん。さっき入国したのよね?今の歌聴いたかしら?いい歌だったでしょう?素敵な歌声だったでしょう?」(『歌姫のいる国』)―他全11話収録。

簡単な感想
 世界は醜い、ゆえに美しい。- The world is not beautiful. Therefore,it is. -
この小説は読む人を選びます
決して楽しい話ではないからです。
もしあなたが世界情勢や政治の話に興味が少しでもあるなら読むことができると思います。
というのも書かれている題材が、この世の中の情勢についての皮肉を書いているからです。
私はこの本を人から勧められたのですが、
独特の世界観で感銘を受けました。
読む人を選ぶ作品なので買って読むことはお勧めしませんが、
知り合いが持っていたとしたら、その中でオススメの話があったらそれを読んでみることがいいと思います。
すこしお話を紹介しますと

「人の痛みをわかる国」
人の痛みを理解できる人間になりなさい、って親に言われませんでしたか?
はたして人の痛みをわかることが本当にいいことなんでしょうか?
というお話。

「多数決の国」
民主的といったら多数決。
ただ、多数決とはマイノリティーな意見を抹殺するだけの手段に過ぎません。
あなたは本当に多数決とは正しいあり方だと思いますか?
というお話。

「レールの上の三人の男」
電車のレールを引く2人とレールを壊していく男の話。
私自身この意味を言葉に出して説明することはできませんが、
なんとなくわかるな~ってくらいのお話です。

「コロシアム」
この話は皮肉が混じっていますが、キノの旅本編上のお話です。

「大人の国」
早くあなたも大人になりなさい。
親によく言われましたが本当に大人になるべきなのでしょうか?
というお話。

「平和な国」
この巻で一番重いお話。
2つの国が戦争をしていましたが、
あるとき戦争のない平和が訪れました。
ただし、その平和に隠れた事実が・・・
というお話。


どの話にもおおまかな作者からの問題定義がありますが、
基本的に答えを出してません
だからこそ読者に考えさせるお話ではあると思います。
その皮肉を理解できればこの作品がよりいっそう面白いものになると思います。
| 青貝 | 00:04 | comments (x) | trackback (x) | ライトノベル |
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